治療的自我 ② (人間性、品格)

2015年11月01日

治療者(主に医師)に必要な「人間性」「品格」とは具体的にどんなものなのでしょうか?
非常に難しいのですが、敢えて(思いきって)箇条書きにして挙げてみたいと思います。

・ 素直さ
・ 優しさ、慈悲深さ(傾聴力、共感力、受容力)
・ 謙虚さ
・ ユーモア
・ 誇り、プライド、責任感
・ スピリチュアリティ(霊性、魂)

他にもあるかもしれませんが、最重要と思われるものを列挙させていただきました。
治療者を名乗り、公言し、何よりもお金をもらって患者様に対応するのであれば、これらを最低限兼ね備える努力をし続けなければなりません。
前回にも申し上げましたが、知識や技術、学問があればそれで良い…というわけでは、決してないのです。

しかし、口で言うのは簡単ですが、これらを兼ね備えるのは、実は結構難しいことです。
一つ一つ見ていただければ、何となくわかっていただけると思うのですが、いづれも所謂「机の上の勉強」や「がむしゃらな努力」だけで身につけられるものではありませんよね。
その治療者の育ってきた環境、人生経験、生来の性格、気質、考え方、人生観、価値観といったものの長い年月に亘る積み重ねによって、自然と身についていく(滲み出る)ものであると言えるのではないでしょうか。

そう、治療者としての資質(人間性や品格)は、実は誰にでも備わっているわけではないのです。
大変残念ながら、世の中の治療者(特に医師)の中には、これらを兼ね備えていない人達が、実に多く存在しているのです。
何故なのか??
それは、素直さや、優しさや、謙虚さや、ユーモアや、スピリチュアリティがなくても、勉強さえできれば(受験戦争に勝って試験に通れば)医師になれてしまうからです・・・。


次回からは、治療者として必要不可欠な資質の一つ一つについて、考えていきたいと思います。